ムー物語
〜まえがき〜
☆あるサイトでムーは、ムーによく似た野良猫をみつけました。
その猫にムーは「おとうにゃんなの?」と、たずねました。
すると、その野良猫はこんなことを言ったのです。。

ちがう!違う!Mumu☆彡ちゃんは
月の裏側の「猫村」を覚えておらんのきゃ?
Mumu☆彡ちゃんはその星で一番のいたずら猫だから「猫村」の
お父様に人間界に修行に行かされたんだニャ…
人に捨てられる子猫…雨にぬれて鳴いている子猫たち…
そんな不幸な猫ちゃん達のぶんMumu☆彡ちゃんは
素敵な人から沢山 愛され可愛がられればいいのだにゃ…
やがてMumu☆彡ちゃんの可愛さを知って子猫を捨てるような
悪い人間がいなくなったら
…やがてまた月の裏の「猫村」に帰る事になっているんだにゃ…
お父さんはいつも月の影からMumu☆彡ちゃんを見ているんだにゃ。


〜作者紹介〜
名前:ボス猫

第一話〜蛍袋(ほたるぶくろ)〜

       ボス猫

梅雨が開ける頃
夏をむかえ、やがて
可愛い蛍袋(ほたるぶくろ)の花が咲き
生れたばかりの蛍は「蛍袋」の花の中に迷い込み
ほのかな青白いひかりを発しながら
短い生命を謳歌します
ムーちゃんがこの地上に遠い月の裏からやってきた時
風は雨露に泣いていました
ミユ〜ゥ!ミユ〜!と何度も泣きますが誰も知ってはくれません
雨が子猫のムーちゃんをどんどん冷えさせていきます
「寒いニュ〜」と何度も泣きます
ニュ〜!にゃ〜!みゅ〜!
月の裏のネコ村のおとうさん、寒いにゃ〜助けてにゃ〜!
ムーちゃんはいい子だにゅ〜!なんだじょ〜

…やがて Mumu彡ちゃんは夏の初めの寒い雨の中に
身を浸し眠くて眠くて…やがて深く寝入ってしまいました
街角の雨はいつまでも、悲しいまでにさめざめと降りつづきます
ジュースを売っている自動販売機の照明はランプが切れかかり
ピカピカと赤く青く点滅するばかりでした

誰なの?暖かいにゃ〜!
誰なの?Mumu☆彡ちゃんは鈴(Bell) の転がるような優しい声を
聞きます
ビロードのケープで包んでくれる人は誰?
何で!優しいの!Mumu☆彡ちゃんのこと好きなの?
ケープに包まれ身体がとても温かいニュ〜!にゃ〜

暖かな部屋の中にいつの間にかいるムーちゃんは
周りをキョロキョロしています
ドアは静かに開き…
部屋の向こうは目がくらくらするほど眩くて
やがて暖かなミルクの匂いがしました
そして、あの鈴(Bell)を転がすような優しい声が…
ムーちゃんに声をかけてくれます
きっと暖かなケープをかけてくれた人なんだな〜ニュ〜
お母さんのようだ…

                …つづく…
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