ムー物語
第七話〜<ムーちゃんの星座>〜

お昼寝が大好きなムーちゃん
特に暑さが続く夏はいつも、涼しい所を見つけては
スヤスヤお寝んね
でも…
大好きなママや家族の皆が寝静まった宵
ひとまず、大きなあくびをして
廊下からベランダに出て夜空を眺めます
今夜は満天の星が光って
まるでミルクを溢したような天の川が白く輝いています
とても不思議な夜をムーちゃんは感じました

北極星を中心に子熊座が輝き
麒麟、ヘルクレス、りゅう、子熊
カシオペア、ケフェルス、ペガサス座
夏の全ての星座が音楽を奏でるようにリズムをとって
燦然と煌めきムーちゃんに語りかけるのです

なぜか今宵、珍しく風を感じません
そして夏だと言うのに涼やかに凌ぎやすいのです
「誰ぁれ〜ニャ〜?ムーちゃんに話し掛けるのは?」
ムーちゃんの特別のお耳はどこかからの声を
聞きました…

昔、むかし…オルフェウスは竪琴の名人
妻の名はエウリディケ
二人の愛は永遠と思うほどの固い絆で結ばれていました
しかし、ある日の午後…妻のエウリディケは毒蛇にかまれて
死んでしまったのです
あまりの悲しさにオルフェウスは冥土の神に得意の
竪琴を奏で妻を帰してもらうのですが…
ある約束がありました、
地上に戻るまでは、妻の顔を見てはならないと
しかし、夫は地上に着くあと一歩のところで、
妻を思うあまり後ろを振り返ってしまい
たちまち、妻は冥土の世界に戻ってしまうのです
オルフェウスはあまりの悲しさのため
川に身を投げてしまうのですが
あわれに思った神は琴を拾いそれを北の星座にしました

「なんで、ムーちゃんに悲しいお話をするニャ〜悲しいジョ〜」
星座に話し掛けても誰も答えてくれません

でも、ムーちゃんはなんとなく気がつきました
今宵は夜空の天頂から少しはずれた夜空に
痩せた細い月がかかり
とても、切ない気持ちが月の彼方に飛んでいくのです
「きっと、いつか、ムーちゃんはあそこに行くんだニャ〜」
その時が近い気がするムーちゃんでした
お座りしているムーちゃんを
満天の星明かりが長い影を作っていました
今宵は思いのほか明るい夜でした
ママ〜!早く起きてきてムーちゃんをだっこして…
         つづく・・・

           ボス猫 
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