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| 最終章 ムーちゃんの切なさ<第三章 決心> | |||
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月の裏の猫村は高い山々に囲まれています 山の名前は「肉球山」と言ってそれはそれは険しい山々でした そのおかげで地球から人間達がロケットや 人工衛星を飛ばしても猫村は見つけることは出来ませんでした だからここは永遠に平和なのです 地上から戻って久しいムーちゃんは日々面白く楽しく過ごしていました 村はブチ、縞、サビ、純白にクロそれらのネコちゃん達が いっぱいいて賑やかで笑いの絶えない猫村なのです お魚がいっぱいいる大きな池もあれば マタタビの草原もありました 皆、ニャ〜ニャ〜とかミュ〜ミュ〜とか言いながら歌ったりするから それはそれは賑やかな猫村です 勿論、ムーちゃんは猫村のお姫様だから特別に 大事にされ可愛がられていました お父様も満足でした ただいつの頃からかムーちゃんには一つの疑問が芽生えてきました 毎日楽しい日々なのに、この切なさは何なのでしょうか どうしても思い出さなければいけないことが… 私は人間の女の子… ポニーテールそして 白いワンピースとひまわりの花 永遠の夏と雨と風 そして優しい鈴のような声 やすらぎ… 思い出せない 何かを… 思い出さなければいけない事… 夕方になると月の裏の猫村は大きな地球が水晶の宝石の様な 水色の光を輝かせ東の空に登ります その時刻になるとムーちゃんの切なさはいっそう強くなり 地球を見るたび思わず 「ミュ〜」と泣いてしまうのです それをお父様は感じていました 地上での楽しかった記憶や優しかったママさんの記憶を全て 消してきたのに… あらためてムーちゃんとママさんの絆の強さを思い知ったのです 「可愛そうなことをしてしまった」 お父様は呟きました… ムーちゃんの一番の幸せは… 雨の中で泣いていたムーちゃんを拾ってくれて 自分の子のように可愛がってくれた人… ママさんは人間だから ママさんの記憶は消す事は出来なかった 今、地上でママさんは… 地球を見上げているムーちゃんの後姿を見て お父様はある決心をしました… つづく・・・ |
![]() ボス猫 |
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